デザイナー吉田雄二氏は、AMERICAN RAG CIEのバイヤーからオリジナルブランドのディレクションを
経て独立し、2011年A/Wシーズンより、現代的なシルエットの日常着をクラシックな生地や縫製を用いて
ミニマムに表現することをコンセプトにIN CLOUDINESS(インクラウディネス)をスタートさせました。
吉田氏曰く「シンプルだけどいいもの。それが一番難しいのですが、やはりそういうものが作りたいと。
シャツはシャツであるべきだし、パンツはパンツであるべき。そういった地に足の付いた洋服を作りたいという
思いから、ベーシック服としてのクオリティをキープしつつ、その名でシーズン毎にテーマを設定して、
それに合わせた色や生地を選んでいくというようなアプローチのブランドです。」
様々な名品をセレクトしてきた吉田氏が提案する新しいスタンダードを表現したブランドです。
2014年S/Sコレクションより、IN CLOUDINESS(イン クラウディネス)のアナザーライン
JOHN SMITH(ジョンスミス)をスタート。
架空の左利き男性「JOHN SMITH」のシグネイチャーモデルとして制作されるコレクションです。
毎シーズンのテーマに引っ張られない、例えばオックスフォードのボタンダウンシャツやデニムなど、
手の加えようがない、加える必要のないものをまとめて独立させたコレクションです。
JOHN SMITHというブランド名は、アメリカに一番多い名字と名前を組み合わせたもの。
ごく普通という意味ですが、デザイナー吉田氏流の進化するベーシックが提案されています。
今シーズンのテーマは、1988 年ソニックユースが発表したアルバム「Daydream Nation」に収められた曲、
『TEENAGE RIOT( ティーン・エイジ・ライオット)』
商業的な音楽や流行音楽とは一線を引き時代の流れに捕われない普遍的なものを追い求める精神や
前衛的でアンダーグラウンドな精神を持つムーブメントが、ニューヨーク、南カリフォルニア、シアトルへ
広がり90 年代にメインストリームとなっていく。
当時の彼らが着ていた洋服を連想させるアイテムを、ホワイト、ベージュを中心に
表現したコレクションになっています。
JOHN SMITH(ジョンスミス)のコットン100% 天竺素材のビッグバスクシャツです。
定番アイテム、
BIG Tシャツと同生地です。
ビッグサイズボックス型のビッグバスクシャツです。
素材は、太番手の綿糸を使用し、時間をかけて丁寧に編み上げ限界値まで度目を詰めハリコシを出させた
天竺素材を使用しています。
肩の補強の為の見返し、スリットのヘリンボーンテープなどヴィンテージらしいディテールを採用しています。
バスクシャツとは、もともとはフランスとスペインにまたがるバスク地方の船乗りたちが着ていたシャツに由来し、
その後、フランス海軍の制服として採用されたり、著名人なども愛用したりしたことで有名になりました。
ネックは、バスクシャツの最も特徴的な横長のネックラインであるボートネックです。
広めの肩幅、袖付けは、すっきりとした印象のセットインスリーブでやや肩線を落とした感じの着方がいい感じです。
裾にスリットを入れて、後ろが長めのデザインとなっています。(前後差約2cm)
裾のスリットは、デザイン性ももちろんですが、動きやすく締め付けが強すぎないように
配慮された作りです。
ボックスシルエットですが、着た時のシルエット、ドレープ感などは、昔風ではなくまた新鮮です。
定番アイテムであるバスクシャツを程よくビッグシルエットに仕上げたJOHN SMITH(ジョンスミス)
ならではのビッグバスクシャツです。
1枚で着るのはもちろんですが、シャツやカットソーとのレイヤードにもジャケットやアウターなどの
インナーとしても存在感のあるアイテムです。
カラーは、ブラックボーダー / ベージュボーダーの2色です。